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NATIVE WORKS.からのお知らせ
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◎森のトリドリミドリのご報告


先日、5月7日(月)に開催したちょっとしたイベント
『森のトリドリミドリ』が無事に終了致しました。
ゴールデンウィーク明けの平日にも関わらず、
たくさんの方に参加頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。

また今後も、このような木々や野鳥、草花そんな自然を
目で見て、声を聞いて、肌で感じ、自然を大好きになれるような
イベントができればいいなと思っています。


そして、今回のイベントに参加して下さった皆さんに
プレゼントしたモノがこれ。
急なお願いにも関わらず、友人のMoments of Beingさんが
私の絵を元に作ってくれた1インチの缶バッジ。
参加者の方には、これから、回を重ねる度に集めてもらいたいな
という思いもあって、作ってみました。

さて、今日は、はじめて開催した今回のイベントの模様を
ご報告しようと思います。

少し長くなりますので、ご興味のございます方は、
続きをご覧下さい。


2012年5月7日(月)
興福寺五重塔の前に集合、am9:30よりスタート。
ガイドさんを含め15名。

コースは、興福寺をスタート地点とし、
春日大社までの参道を歩き、二の鳥居から南参道を抜け高畑の方に。
そして、春日山原始林に。
『滝坂の道(旧柳生街道)』を歩き、『首切り地蔵』を折り返し地点に
下りは周遊道を戻るルートで歩きました。


こちらの方が、今回ガイドをして下さった河原さん。
都祁(奈良市の東端)で有機農業を営まれながら、
奈良巨樹の会のボランティアガイドをされています。


原始林に入るまでの道中も巨樹のポイントなどで、いろんなお話を
聞かせて下さいます。
奈良公園のこと、鹿さんのこと、原始林のこと。。。


ご存知の方も多いかもしれませんが、
奈良公園の芝生がいつも奇麗な訳。
それはシンボルでもある鹿さんが、主食である芝を食べる事で、
芝刈り機の役割を果たしているからです。
そして、芝を食べた鹿さんの糞をルリセンチコガネ(写真右)などの糞虫や微生物が
分解し、芝の肥料となり芝を育てているのです。
そして、またその芝を鹿さんが食べる。その繰り返し。
そう、その命のサイクルで奈良公園の芝生は守られています。


また、奈良公園の木々は、下枝や下草が無く一定の高さに揃っています。
それは、ディアーラインと言われ、鹿さんが届く範囲は食べてしまうので
まるで、庭師さんが手入れをしたかのように見通しが良いのです。

そんな鹿さんにも、イラクサやアセビ、ナンキンハゼなど
食べられない植物があるということなど、
とても興味深いお話ばかり。


公園内にも巨樹がたくさんありました。
こちらは、ムクロジの木。
木の真ん中から、竹が生えています!しかも元気に!
いったい中はどうなっているのか…
お互い、生きようとする強い生命力を感じました。


この巨樹が、どこまで枝を伸ばしているのかたどってみたり、
木に触れてみたり、立ち止まってあらためて見てみると木の大きさに
感動すら覚えます。
普段、散歩コースでもあった私達は、無関心であったことに
気がつかされっぱなしでした。


そして、原始林へと入ります。
登りは、旧柳生街道、通称『滝坂の道』
昔、柳生の方に抜けるためにできた石畳の道。
小さなせせらぎの横は、気温がグッと下がって気持ちがよく、
途中には、色々な種類の木々に、石仏、そしてカエルの声。
素朴なこの道、雰囲気は抜群ですが、足下の石畳がなかなかのくせ者で
体力が奪われます。
でも、随所で河原さんのお話があり、なんとか全員折り返し地点の
首切り地蔵でランチタイム。

その時、河原さんの足にヤマヒルがくっついているのを発見。
そう、原始林にはヤマヒルがいるのです。みなさん足下にはご注意を!
河原さんは、身をもって教えて下さいました。

ランチの後は、周遊の道を下って行きます。


そしてそして、今回のイベントの大事なもう一人のガイドさん。
望遠鏡を持って歩いている方が小野さんです。
(私の力不足で、小野さんのいいお写真が撮れていませんでした。。。すみません。)
私達と同世代の室生在住の小野さんは、お父様の影響もあり、
幼い頃からの野鳥好き。
鳥の声を聞いただけで、何の鳥の鳴き声か教えて下さいます。
ランチタイムには、サンコウチョウの声が聞こえていました。

何気なく歩いていたら、気がつかない鳥の声。
意識しないと違いも、鳴いていることすらも気が付かなかったりします。
いつも聞こえていた声が、どんな鳥だったかを教えてもらいながら歩きました。

下りの途中、なんと鳥の巣が落ちていました。
何の鳥の巣かは分かりませんでしたが、
小さな巣は、とても繊細に出来ていてフワフワ。皆さん、興味津々でした。

今回、欲張った企画だったため、ゆっくり探すことが出来なくて
はっきり姿を見れたのは少しでしたが、声だけでも聞けたことで、
ここにいるんだということを知ることが出来ました。

今回見れた鳥さん。

左から、シジュウカラ、エナガ、オオルリなど(フリー素材写真より)

声だけ聞こえた鳥さん。

左から、キビタキ、サンコウチョウ、その他カワラヒワ、コジュケイ、イカルなど

オオルリは、この時期に見れるかもと聞いていたので、かなりテンションが上がりました。
これも、小野さんが「これがオオルリの声だよ」と教えて下さったから見つけられたもの。
私達には、まだ聞き分けることは当分無理そう。。。


下りの周遊道。
途中から雨が降り出してしまいました。
それまで、なんとかもっていた雨。。。
一瞬、残念な気持ちになりましたが、この雨が森の空気を一変しました。
それまでも、とても気持ちのよい空気でしたが、
早朝の澄んだ空気のような、心洗われる、清々しい空気。
キラキラと差し込んでいた太陽の光から、
うっすらと靄がかかったようなやさしい光に。
写真ではお伝えできないのが残念です。

この道は、かつて車が通っていたこともあり、整備されて歩きやすかったのですが、
森を切り開いたことで、本来、暗く鬱蒼としているはずの原始林に、光が入り込み、
木々の生態系が変わってしまったそう。

さらに、
本来、奈良公園の芝を主食として生息しているはずの鹿さんが、
原始林に入り、照葉樹の幼木などを食べているとのこと。

これは、近年、温暖化の影響と人間が手厚く鹿を守ることで、
公園内の芝でまかなえない程に、鹿さんが増えてしまったのが原因。
このことで、次の世代の若い木々が育たず、
春日山原始林は、余命宣告を受ける程、危機的状況だそうです。

一見、私達には、豊かな森に見えましたが、
事態は、深刻な状況にあるということをお話して下さいました。


pm2:30頃、ツアーも無事に終わり、
それぞれ、感想などを話しました。
参加者みんなが、この状況を知り、
森を守る為に何が出来るか考えることとなりましたが、
河原さんは、おっしゃいました。
『まずは、実際に森を歩いて、その気持ちよさを感じて欲しい。
そして、森を好きになって欲しい。その気持ちが大切です。』

とても心に響きました。
何より、尊く大切に思う気持ちが、全ての第一歩なのでしょう。


今回、このイベントを通して、
あらためてこの場所の魅力に気付くと同時に、
身近な自然に目を向けることの大切さを感じました。
今後も回を重ねて、より多くの方と、この気持ちを共有出来ればと思っています。

しばらくの間は、平日開催になってしまうと思いますが、
興味のございます方、次回開催を楽しみに待っていて下さい。




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